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法務転職において職務経歴書が重要な理由

5138153 (CC0), Pixabay

   経験・経歴が物を言う中途転職

本格的な法務転職を考えるにあたり、必ず必要になるのが職務経歴書です。

エントリー先企業に提出する書類としては、主に履歴書と職務経歴書の2種類がありますが、中途転職においては何よりも「経験」が重視されます。そのため、きちんとした職務経歴書を書くことは、法務転職においてまず重要になると言えます。

   法務に求められる文章能力をアピールするチャンスでもある

ただし「職務経歴書」だからといって、単にこれまでの経歴を羅列したような内容になってしまってはいけません。

採用を担当する側に立ってみれば、面接に呼ぶ人を決めるために、何十通もの書類に目を通すわけですから、読み手の負荷が高い職務経歴書はそれだけでマイナスポイントです。

文書を作成する仕事という側面もある法務職に文章能力は必須。書類審査の時点で一歩リードするためにも、職務経歴書で重要なポイントを確認していきましょう。

 

法務転職のための職務経歴書を書くポイント

   職務経歴書の冒頭に、法務としてのキャリアを整理する

まず重要なことは、職務経歴書の冒頭に、主に法務としての経験をまとめた「サマリ」を作成することです。

特に、様々な職種を経験されたミドル以降の世代の方に多いのですが、職務経歴書内で、他職種も含めたこれまでの膨大な経歴を濃淡なく羅列したサマリを作成している方が少なくありません。しかし、サマリを書く際には、「すべての経歴を凝縮する」書き方は避けることをおすすめします。アピールしたい経験が多いのは良いことではありますが、法務以外の職種についての記載を数多く盛り込んでしまうことで、採用担当者からは「結局この人は法務としては何ができる人なのだろう?」と、けむに巻かれているように感じられてしまうからです。

そのため、サマリでは、あくまで「法務としてアピールしたいキャリア」を中心にまとめるようにしましょう。

   キャリア・経験に具体性を持たせる

もう一つ重要なことは、記載内容に具体性をもたせることです。いくつか例を挙げますと、

●契約書の処理数や、法律相談の件数などを明示する。
例:「契約法務(約30通/月)」「法律相談(約10件/月)」など

●契約書や法律相談の内容を明示する。
例:「契約書審査…システム開発契約書、NDA、代理店契約書、人材紹介契約書」
例:「法律相談…下請企業への対応、債権回収、個人情報保護、新規事業等に関連する法律相談を主に担当していました。」

●企業・法務部の規模などを明示すること。
例:「東証一部上場 従業員530名(法務担当者:計4名)」

このように内容に具体性を持たせることで、業務経験に対する信憑性がより高まりますし、読み手にとっても、応募者がどのような状況下で法務業務を行っていたのか、イメージがしやすくなります。

 

ありがちな職務経歴書のミス

   文書を扱うエキスパートとして、正確な内容を心がけよう

これまでに見たようなポイントに留意して経歴を整理すれば問題ありませんが、それ以外にも当然、誤字脱字や形式不備などの基本的なミスはしないように気をつけましょう。特に法務という職種には文書に対する正確性が期待されるため、求められるクオリティも当然高まります。

文章の間違いを減らすには、黙読ではなく、「声に出して音読してみること」が有効です。音として文章を認識することで、自動的な脳内補完によらずに文章を捉えることができるため、誤字脱字等に気づきやすくなります。また形式的なミスについては、日をおいて見返してみたり、第三者にレビューしてもらうなどが有効でしょう。

特に起こりやすいミスとしては
●フォントがまちまち
●太字になっていたりなっていなかったりバラバラ
●職務経歴書と履歴書とで内容(経歴の年月など)が一致していない
などが挙げられます。ぜひ今一度、ご自身の職務経歴書を見直してみてください。

   自己PRで「●●力があります」はNG!

なお職務経歴書の末尾に自己PRを記載する場合もありますが、採用担当者は、あくまで補足程度に読んでいることが多いようです。まずはしっかり職務経歴欄を完成させた上で、自己PRを書くようにしてください。

そのことから、自己PRでは、積極的なアピールを行うことよりも、「悪いイメージを抱かれない」ことが重要になります。

採用担当者に悪いイメージを抱かれるありがちなNG例が自己PR欄での過度な能力自慢・優秀さ自慢です。「自分にはコミュニケーション力があります」、「リーダーシップがあります」、「論理的思考力が高いです」など、下手に能力自慢・優秀さ自慢を強めることで、「自己評価が高い応募者」、「プライドが高そうな応募者」と邪推されてしまうおそれがあります。

また、職務上の能力面については、職務経歴欄で経験・経歴を具体的かつ客観的に記載することで、間接的なアピールが可能です。そのため、あえて自己PR欄で、能力自慢・優秀さ自慢を行うメリットは小さいとも言えます。

採用においては、人柄・カルチャーフィット面なども重視して見られます。自己PR欄では、能力自慢・優秀さ自慢よりも、「人柄」「メンタリティ」などの人物面のアピールを中心に行った方がよいでしょう。

 

まとめ:面接に進みやすい職務経歴書とは

   読み手の気持ちに立った職務経歴書を書く

職務経歴書のポイントをおさらいすると
法務に絞ったサマリを作成する
●内容に具体性を持たせる
●書類としてミスのないようにする
という点が挙げられます。

いずれにしても、「読み手の気持ちに立って書いているか」ということがポイントと言えるでしょう。これは入社後も必要とされるスキルですから、転職の入り口である書類審査ではつつがなくクリアしたいところです。

   上手に第三者の力を借りよう

とはいえ、自分ひとりではどうしても気づかない点が出てくるものです。出来る限りの工夫・推敲をした後は、転職経験者や、転職のプロといった第三者の力を借りることも大切です。

職務経歴書は、法務転職における最初の「顔」と言っても過言ではありません。採用担当者にとって読みやすい職務経歴書を作成することで、転職活動をスムーズに進めましょう。

 

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